2017.03.17

山手トンネルウォーク

↓↓ 太字をクリックすると詳細が出ます ↓↓

開通前の首都高トンネル内を歩く

「山手トンネルウォーク」に行ってきました。

開通後は当然車以外は通行出来ないので

最初で最後の機会です。

場所は、五反田の出入口間約3km

まずは料金所から

精算所の中や

係員専用通路などを順次撮影

250m以内に1つ設置されている非常口に

反対車線へも出られる耐火性の避難扉

避難誘導灯と

お約束のシャッターポイントを順次おさえます。

しかし首都高トンネルなので

ひたすら無機質なアスファルトの道路が続くのですが

ソコは税収率NO.1 のリッチな東京都、中には

色々なエンターテイメントが用意してありました。

まずは、首都高速本線との合流地点に

警察待機所・迷子センター・医務所など

万が一に備えた安心エリアが登場。

この先に持ち物検査所があり、無事通過すると

記念品や各種パンフが入った袋をもらいます。

そしてココからがツアーの本番。

まずはトンネルをライトアップしたエリアでテンションを上げます。

次に、首都高設備の解説コーナーが続きます。

通常は車で一瞬で通過して

その姿をじっくり見る機会が無い

首都高の安全と機能維持のために働く

スグレモノ達をチェック。

排気ガスによる視界不良回避のための

空気循環用ジェットファン

通行車両のスピードや通行量を測る車両感知器

非常用電話

道路緊急通報ダイアルは携帯から

「＃9910」→「首都高＝1」

で、首都高交通管制室へつながります。

自動速度取締機

車線逸脱警告のランブルストリップス

（白線上の凹凸）

そして、トンネルで怖いのが火災。

防火設備も充実しています。

自動火災感知器と消火設備

トンネル火災初期消火用に、消火器・泡消火栓が

約50m間隔で設置

ちなみに、非常電話と押しボタン式通報装置は

100m間隔で設置されています。

こちらは「水噴霧放水システム」デモストレーション

大規模な火災が発生した場合は

管制室からの遠隔操作により

火災抑制とトンネル内温度を下げるため

トンネル上部から約50m範囲に300mm/hを

40分間放水出来るそうな。

噴霧した水が細かくて写りませんが、スゴい迫力。

そして、この水量でもあっという間に水がはける最新アスファルトが凄い。

折り返し地点前には

飽きちゃった人用にショートコースも用意

続いては、東京都らしく

オリンピックの宣伝コーナーが登場

26_2

「もしも世界記録保持者が首都高で競技をしたら」

のシリーズで展示

1991年の東京世界陸上・男子走り幅跳びで樹立した

マイク・パウエルの世界記録 8.95m

✕

品川線のトンネル幅約9m

ケネニサ・ベレケ　10000m走　世界記録

彼が走れば品川線 9.4km はわずか25分以内で疾走。

まだまだ続きますよー

この先は、最新技術を駆使したトンネル構造を

映像や模型などで詳細に解説・展示しているコーナー

日本人の技術力の凄さと都会のインフラの奥深さを

垣間見ました。

さて次は

マニアじゃなくてもちょっとテンションが上がる

首都高の主役：車のコーナー

普段あまり見ない首都高専用の働く車や

バイク・警察車両

マニア垂涎の新旧のお宝スポーツカー

何故か高速バスなどの

展示・試乗会場があり、触りたい放題・乗り放題！

展示していた乗り物は

画像以外にもかなりの数があり

試乗したい人の長蛇の列が。

ホントは私も超乗りたかったんですけど

ここは、テンション上がりまくりではしゃぐ子供と

めったに来られない老人と本気のマニアに

機会を譲りました。

交通車両を堪能したら

次は警察の交通安全キャンペーンのコーナー

安全無くして「走る凶器」の車は

楽しめませんからね。

お巡りさん

いつも国民のためにありがとうございます。

南房総の変なゆるキャラもキャンペーンのお手伝い

そして、イベントは終盤

投影画像もドライブを促す都会のステキな夜景へ。

やっと、ゴールが見えました！

しかし、ここで道を誤りました。

普通に道路から地上へ出られたのに

「折角だから万が一の為に」と

「避難通路からの地上コース」を選んでしまい

疲労困憊の最後の最後に、過酷な鬼ロードへGO。

ここが

これから始まる階段地獄への分かれ道でした。

左が地上（ゴール）、右が避難経路（ハード）

さっきまでの娯楽は一切ないただの道路を黙々と歩き

「後悔先に立たず」の看板を見て白目になりながら

「非常避難出口」の入り口を目指して

ひたすら歩きます。

さ・ここからは、戻るも地獄・進むも地獄。

地上に出たけりゃ登るしか無い

200段の階段地獄スタート！

この無機質な銀色階段と緑の矢印が

延々と続くのですよ。

さっきまでの楽しい音も映像も一切なしで

重い足音と息の上がった「はぁはぁ」だけが

シュールに響き渡る階段。

登って曲がっても登って曲がっても

ずぅーーーーーっと銀色の階段。

この地味な閉塞感は

平和ボケの都会人には違った意味で恐怖。

ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の映画「キューブ」か

「バイオハザード」の地上を目指すアリスの気分を

味わいながら、現在地を確認して途方に暮れます。

78_2

そして、またひたすら続くこの光景。

パラパラと人はいますが、全員無言。

お・いよいよゴールか ?! と思わせといて

次は、長ぁーーーーーーーい通路。

もう色々と諦めた頃に、やっと地上の気配が！

こうして約3時間ほどの山手トンネルウォークは

無事制覇しました。物凄い運動量でした。

先日ココを車で通過したら案の定あっという間。

でも、視界に入る色んな設備が懐かしく感じました。

我々の知らない

物凄い最新技術満載のインフラの裏側見学は

機会があれば是非オススメです。

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